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2023.04.02

子宮頸がん予防ワクチン(ガーダシル、シルガード9)接種・キャッチアップ接種について

お知らせ

シルガード9の公費接種のお知らせ

これまで、定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)のみでしたが、2023年4月から9価ワクチン(シルガード9)が追加されました。また、平成9年度~平成18年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方も、公費でシルガード9を受けられるようになりました(キャッチアップ接種)。
これまでに、2価または4価のHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を1回または2回接種した方は原則として同じ種類のワクチンを接種することが推奨されていますが、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了する(交互接種)ことも可能ですので、ご希望の方はご相談ください。この場合にも公費で接種することができます。
シルガード9の接種をご希望の際は、WEB予約でご予約をお願いします。サーバリックスまたはガーダシルでの接種をご希望の際は、お手数ですが、お電話でご予約くださいませ。ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

子宮頸がんワクチンの救済接種(キャッチアップ接種)について

厚生労働省は2021年11月12日に今後、子宮頸がん予防ワクチン接種を積極的にすすめる方針を決めました。現在、公費で接種ができるのは小6~高校1年生相当までの女子が対象です。しかし、今まで接種機会を逃していた高校生や大学生相当の女性にも公費による接種 (キャッチアップ接種) が可能です。対象は、1997年度生まれから2005年度生まれまでの全ての女性です。2022年4月から3年間の期間限定でキャッチアップ接種が始まりました。子宮頸がんワクチンの接種機会を様々な理由で逃していた方々は是非この機会に接種をご検討ください。

対象者
1997年4月2日~2006年4月1日生まれまでの女子
※2022年度に17~25歳になる方
※2022年4月1日時点で福岡市に住民登録がある対象者の方(福岡市で3回目の定期接種を受けられたことが確認できた方を除く)に2022年4月中旬に福岡市より案内が送付されております。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がん予防ワクチン

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

最近の大規模な研究によりHPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)について2つのことが明らかになりました。
①HPVワクチンが、前がん病変(がんになる前の組織変化)を予防することは明らかになっていましたが、子宮頸がんそのものを予防するという結果が発表されました。特に17歳までに接種した方が効果が高いこともわかりました。
②これまで心配されていた有害事象とHPVワクチンとの関連性が低いことが示されました。

HPVワクチンは、小学校6年~高校1年相当の女子(標準的な接種時期:中学1年生相当の年齢の女子)を対象に、定期接種が行われています。対象年齢を過ぎますと有料になりますのでご注意ください。

接種について迷われている方、接種をご希望の方はお気軽にご相談ください。

HPVについては、「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」でわかりやすくまとめられています。

2020年12月、HPVワクチンのガーダシルの適応が、男性にも拡大されました。
HPVは子宮頸がん以外にも、中咽頭がんや肛門がん、陰茎がんなど男女を問わず様々ながんの原因になります。
現在のところ公費負担を受けられるのは女性だけで、男性は任意接種となります。

Q. 9価HPVワクチン(9価ワクチン)とは、どのようなワクチンですか?

A. HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)では、防げなかった型のウイルスに対する予防効果が証明されています。4価ワクチンと比較した国際共同臨床試験では、ガーダシルによる予防効果に加え、新たに追加された5つのHPV型に関連した腫瘍発生率を96.7%減少させました。副反応は4価ワクチンと同程度で、海外と日本人集団での差も見られませんでした。

Q. 9価ワクチン(シルガード)はどのようなスケジュールで接種すればよいですか?

A. シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回または3回接種します。いずれの場合も、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。

1回目の接種を小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までに受ける場合、1回目から5か月以上あけて2回目の接種を受けることで合計2回の接種で完了することが可能です。ご希望により公費で3回目の接種を受けることもできます。

1回目の接種を15歳になってから受ける場合、1回目の2か月後に2回目、1回目の6か月後に3回目の接種を受けます。

Q. 年齢によってシルガード9の接種回数が異なるのはなぜですか?

A. シルガード9を2回接種した9~14歳の方における効果は、3回接種した方と比べて、劣ってはいないことが報告されています。また、米国やカナダ、オーストラリアなどでは、原則、15歳になるまでに1回目の接種を終えていれば、2回で接種完了としています。

これらの背景から、15歳になるまでに1回目の接種を行った方は、2回で接種を完了できることとしています。1回目の接種を15歳になってから受ける場合や免疫不全がある場合は、3回の接種が必要です。

Q. 2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)を接種すると、9価ワクチン(シルガード9)を接種できないのですか?

A.

  • サーバリックスまたはガーダシルで規定の回数(3回)接種が完了している場合
    世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)は、シルガード9の追加の接種を推奨していません。これは、サーバリックスまたはガーダシルでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16/18型の感染予防に効果があることや、異なる種類のワクチンを接種した場合の有効性と安全性についてのデータが限られていることからです。
  • サーバリックスまたはガーダシルを1回または2回接種している場合
    原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。この場合も定期接種の対象となります。また、キャッチアップ接種の対象の方も、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
    なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了させる場合は、シルガード9の接種方法にあわせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。

福岡市・薬院の小児科・アレルギー科・内科

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