Internal medicine
内科
よくある質問
Q. おたふくかぜワクチン未接種で、まだかかったことのない成人は接種した方がよいですか?
接種年齢の上限はありません。受けておくことをおすすめします。成人のおたふくかぜは、精巣炎や卵巣炎の合併頻度が高いといわれています。女性の場合、妊娠中にかかると流産のリスクがあります。1回でもワクチンを接種しておけば、かかっても合併症は軽くすみます。
Q. 水ぼうそうにかかったことのない成人は水痘ワクチンを接種した方がよいでしょうか?
成人でかかると重症化するため接種をおすすめします。妊婦がかかると妊娠20週までで先天性水痘症候群(胎児奇形など)を起こすことがあります。また、妊婦の水痘は重症化します。さらに、出産直前にかかると、生まれてくるこどもが重症の水痘になります。妊娠が判明してからは予防接種ができないので、妊娠前に接種してください。
Q. 風疹は、麻疹などにくらべるとあまり重い病気ではないと聞きましたが、予防接種が必要ですか?
風疹は小児の場合、通常あまり重くない病気ですが、妊娠20週頃までの妊婦、特に妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などをもった、いわゆる先天性風疹症候群の児が出生する可能性があります。妊婦が風疹にかかることによって生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群の障がいをもつことのないように、またそのような心配をしながら妊娠を続けることのないように、あらかじめ予防接種で予防することをおすすめします。また、風疹の合併症から身を守り、家族や周りの人への感染を予防し、将来自分たちのこどもを先天性風疹症候群から守るためにも、男性にも可能な限り早く風疹の予防接種をうけていただくようおすすめします。
Q. 帯状疱疹ワクチンは接種した方がよいですか?
50歳以上の方にはおすすめします。帯状疱疹は、脊髄から出る神経節という部位に潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。ピリピリと刺すような痛みから始まり、続いて小さな水ぶくれと発疹が帯状に現れることから、帯状疱疹という病名が付けられています。ワクチン接種により、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができます。また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛などの後遺症の予防にもつながります。